岐阜市民の“3つの拠点”「みんなの森 ぎふメディアコスモス」
知・絆・文化を育む美しい施設
こんにちは!DERA-DESIGNです。
今日は岐阜市民の憩いの場、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」についてご紹介します。
ぎふメディアコスモスは、岐阜の清流・長良川のほど近くに建つ文化施設です。
岐阜駅前の道を真っ直ぐ北上すると、明らかにオシャレなガラス張りの建物が見えてきます。
晴れた日は、真っ青な空がガラスに映って、まるで屋内にも空が広がっているように見えますね。
ところで、ぎふメディアコスモスって、どのような施設かご存知ですか?
もしかしたら、利用される目的によってイメージが異なるかもしれません。
施設名「みんなの森 ぎふメディアコスモス」って何?
「みんなの森」を冠する施設名ですが、そこまでうっそうとした森っぽくはありません。
施設の周りには涼しげなカツラの並木道「せせらぎの並木 テニテオ」があります。手に手をとって、という語源だそうです。素敵ですね。
今の季節、新緑が瑞々しくてとってもきれいです。
メディアコスモスの名前は、2011年度に行われた施設名称の全国公募で、1,386点の応募作品の中から選ばれたそうです。
応募者の方は、
『「知と文化、絆」を育む拠点として、様々な情報が国内は言うに及ばず宇宙にまで広がっていくことを期待しています』
との思いを込めてこの名前を考えられたとのこと。
その名の通り、ぎふメディアコスモスは国際交流や芸術のイベントが開催されていたり、スタジオを貸し出して勉強会や講演会が開かれていたりと、まさに知・文化・絆の発信地となっています。
名は体を表すですね。
「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の施設をご紹介
「知の拠点」市立中央図書館
学生さんからお年寄りまで、多くの方が利用するのが岐阜市立中央図書館。
蔵書数およそ30万冊、座席数910席で、老若男女問わず多くの利用者の方が訪れます。
ここは施設最大の特徴のひとつ、木造格子屋根が見所です。
図書館の天井を見上げると、波打つような格子模様。その圧倒的な造形美に息を呑みます。
この格子はテラスにも続いており、図書館全体に一体感を与えています。
(余談ですが、この格子屋根を組むのにおよそ100日間かかったそう。超大作ですね)
そして真っ白なドーム状のかさ(グローブ)がところどころに下がっています。よく見ると透かし模様がそれぞれ違っていて、優しい光を放っています。
グローブは単なる飾りではなく、各グローブの下に専用のスペースが設けられています。中には中高生専用、0~2歳までとその親専用など、利用者を限定してそれぞれが楽しめるような配慮がなされています。
壁はすりガラスで、外から明るい光が差し込んできます。
程よく日差しがやわらぐので、こうして自然の光の中で本を読むことができます。
日光は電灯よりも色が鮮やかに見えますので、絵本や写真集を見るときは壁際に来てみてもいいかもしれませんね。
「文化の拠点」展示ギャラリー・ステージ
ぎふメディアコスモスでは、年間を通して様々なイベントが開催されます。
音楽・ダンス・絵画・書などの芸術作品の発表のほか、国際交流のパネル展示などもあり、多くのお客さんで賑わっています。
施設一階東側の「みんなのギャラリー」では作品展示、その奥の「みんなのホール」やメインエントランス側の「ドキドキテラス」ではダンスや歌の発表会が行われています。
また、施設正面の「みんなの広場 カオカオ」は、大規模なイベント会場として使われることもあります。
「絆の拠点」市民活動交流センター
一階フロアに大きく伸びるカウンターは、とても開放的で職員さんと顔を合わせやすいデザインです。
中央より奥側に市民活動交流センターがあり、岐阜市民の皆さんで運営されている様々なサークル活動の拠点となっています。
エントランス側の総合案内との間にインフォウォールがあり、ぎふメディアコスモスで扱われている市民活動の案内が掲示されています。子育てやお金・障がいへの知識を深めるセミナーや、絵画や音楽のワークショップ、ダンス・ボランティアのサークルなど、たくさんの市民団体が思い思いの活動を発信しています。
さらにカウンターの一番奥には、国際交流の場となる「多文化交流プラザ」も開設されています。メディアコスモスに行くと、留学生風の外国人さんによく出会います。皆さん生き生きと交流されていて、絆の拠点が機能しているのを感じます。
かゆい所に手が届く!ぎふメディアコスモスの行き届いたポイント
館内にカフェ・コンビニ有
メインエントランスの北側に、スターバックスコーヒーとLOWSONがあります。
スタジオやロビーの多くが飲食可エリアですので、軽食やお菓子を買って食べることができます。
セミナーに参加される方が飲み物を調達されることが多いようです。
ぎふメディアコスモスは館内・外がとにかくおしゃれなので、スタバのフラペチーノでインスタ映え♪な写真を撮ることもできます。
立体駐車場で楽々利用
ぎふメディアコスモスは、少し前までは施設南側に平面駐車場があったのですが、現在は北側に立体駐車場となっています。
これからの季節、車が暑くなりがちなので、屋根のある1階・2階に停められるとうれしいですね。
利用料金は30分100円。さらに、施設内に2時間無料の認証機があるので、とってもお得!
駐車場にセンサーが付いており、駐車状況を管理しているので、空いているスペースを探してぐるぐるしなくてもスムーズに車を停められて便利です。
また、立体駐車場からエレベーターで降りて、東側入り口から入るのですが、ずっとアーケードがついているので雨の日でも濡れなくて済みます。
エレベーターの近くには車いす等専用駐車スペースがあります。
貸出しロッカー
無料の貸し出しロッカーがあります。常に使うわけではないけど、車に取りに戻るのは……という荷物は、ロッカーに入れておけば楽ちんです。
トイレ事情
ぎふメディアコスモスの女性用トイレには全てキッズシートがついており、小さなお子さん連れでも安心です。(男性側は利用したことないのでわかりません)
また、1階・2階ともにユニバーサルシートやおむつ替えシートのついた多目的トイレがあります。
こどものへやで遊ぼう!
こどものへやは、お子さんがのびのび遊べる専用のお部屋です。休憩に使ったり、お子さんが声を上げて遊んだりしてもOK。親子でくつろげます。
また、ぎふメディアコスモスには1階・2階ともに授乳室があります。カウンターで声をかければ気軽に使えるのでとっても安心です。
図書館も赤ちゃん歓迎
赤ちゃんを図書館に連れて行くのは迷惑かも……とお考えの方も多いと思います。
でも大丈夫!ぎふメディアコスモスの岐阜市立図書館は、乳幼児、小学生の子どもがいる20代・30代の親、中高生、青年の利用者層の開拓に努めているそうです。
児童書エリアでの子どものおしゃべりや、赤ちゃんの泣き声はある程度ならOK。しかも他のスペースと壁で仕切られていないので、閉塞感がなく、地域の皆さんに見守られているな〜と感じられる温かい空間です。
もちろん、図書館内で大きな声で叫んだり、走り回ったりはしないように。こどものへやか、エントランス前に広場があるので、そちらで思いっきり遊びましょう。
バリアフリー対応もばっちり
館内はいたるところがバリアフリー対応になっています。
階段にはスロープがついており、2階図書館にはエレベーターで上がることができます。
また、車いすの貸し出しもありますので、足腰に不安のある方でも広い館内を楽々移動できます。
個人的にはあまり馴染みがないのですが、磁器ループや音声誘導装置もあるそうです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
どこを切り取ってもオシャレでワクワクする施設ですが、何より利用者の皆さんが生き生きと笑顔なのが印象的です。
赤ちゃんからお年寄りまで楽しめる「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。今後もますます市民の皆さんに愛される施設として発展していくと思います!